日本酒は太る?コロナ太りで気になるカロリーや飲み方を解説

コロナ禍で自宅にいる時間が増え、食べ過ぎや運動不足で体重が増えていませんか。
「日本酒は太るから、ダイエットのために今はやめておこう」と考えている人もいるかもしれません。
本記事では、そのような人に向けて、日本酒のカロリーや、日本酒をダイエット中でも安心して飲む方法について解説します。

日本酒と他のお酒のカロリーを比較

日本酒と他のお酒のカロリーを比較してみると、日本酒は100mlあたり、純米酒が103kcal、本醸造酒が107kcal、吟醸酒が104kcal、純米吟醸酒が103kcalです。
一方、他のお酒は、焼酎が142kcal、ビール(淡色)が40kcal、発泡酒が45kcal、ワイン(白・赤)が73kcal、ブランデーは226kcal、ウイスキーは226kcalです。

これらの数字から、100mlあたりのカロリーは、日本酒と比べてビールやワインのほうが低く、ブランデーやウイスキーのほうが高いことがわかります。
それならば、日本酒を飲むよりもビールやワインを飲むほうが太りにくいと考える人がいるかもしれません。

しかし、カロリーが低いお酒はアルコール度数も低いため、一度にたくさん飲んでしまいがちです。
同じ量を飲むのであれば日本酒よりもカロリーは低くなりますが、飲む量が増えれば、それに伴い、摂取カロリーも増えてしまいます。
そのため、一概に「日本酒は太りやすい」とはいえないのです。

なお、カロリーだけでなく、糖質も太る原因となります。
糖質は日本酒(本醸造酒)100mlあたり約4g含まれている一方、淡色ビールにも約3g含まれていて、ほとんど同量であることがわかります。

お酒のカロリー「エンプティーカロリー」とは?

アルコールのカロリーは「エンプティーカロリー」といわれることがあります。
英語で表記すると「empty calorie」になり、空のカロリーと訳せることから、なぜかアルコールにはカロリーがないと考える人もいるようです。

しかし、アルコールにカロリーが含まれていないわけではありません。
実際はカロリーが含まれているものの、栄養素が含まれていないことと、体内に蓄積されにくいという理由で、そのようにいわれることがあるというだけです。

もともと、エンプティーカロリーとは、高カロリーであるものの、栄養素を含まない食品や飲料のことを指す言葉です。
お酒のカロリーは、糖質や脂質よりも早く熱として体外に放出される性質があるものの、お酒にカロリーはありますので、飲み過ぎには注意してください。

ダイエット中の日本酒の飲み方

日本酒は、ダイエット中でも飲み方に気を付ければ十分に楽しめます。
ここからは、そのポイントについて、3つご紹介します。

空腹で飲むのを避け、適量を心がける

日本酒は、空腹のまま飲むとお酒が回りやすくなるので注意が必要です。
健康によくありませんし、食欲が増すことで、必要以上に食べてしまうおそれもあります。

飲み過ぎを防ぐには、「和らぎ水」がおすすめです。
「チェイサー」としても知られる和らぎ水をお酒の合間にときどき飲むことで、お酒の摂取量を調整できます。
カロリーの大量摂取を防ぐためにも、肝臓のためにも、適量をおいしく楽しむことを心がけましょう。

太りにくいおつまみを選ぶ

たとえば、フライドポテト一皿は約350kcal、ピッツァひときれは約180kcalなど、おつまみの多くは高カロリーです。
ダイエット中におすすめのおつまみには、カロリーや糖質が少なめの発酵食品、野菜やたんぱく質が豊富なものを積極的に選ぶとよいでしょう。

枝豆(1人前)は約60kcal、刺身盛り合わせ(1人前)は約150kcalであり、フライドポテトやピッツァのカロリーと比べると、低いことがわかります。
赤身のステーキや鶏むね肉などもおすすめです。

漬物やチーズなどの発酵食品は、腸内環境を整える性質を持っています。
日本酒との相性もよく、満足感も得やすいため、おつまみとして最適です。
しかし、チーズはカロリーが高めで脂肪も多く含まれるので、食べ過ぎはよくありません。
カロリーのほかに美容にも気を付けたい人は、野菜やたんぱく質を多めにとりましょう。
胃もたれも防げるため、一石二鳥です。

冷やより熱燗がおすすめ

熱燗は、体を温め、代謝を助けてくれます。
余分なカロリーが体外に放出されやすくなり、さらには温かい飲み物なので、飲むペースを遅らせる効果も期待できます。
日本酒は温めることでうま味や甘みが強くなるので、冷やとは異なるおいしさを味わえるでしょう。

まとめ

「日本酒を飲むと太る」とよくいわれますが、すべてが日本酒のせいではありません。
飲む量や、一緒に食べるおつまみのカロリーが大きく関係しています。

おつまみを工夫しながら適量を飲むのであれば、日本酒はダイエット中でも楽しめます。
本記事で紹介したポイントを踏まえながら、おいしく日本酒をいただきましょう。