長い梅雨が続き、遅い夏が始まったと思っていたら、もう秋の気配。秋になれば、みなさまお待ちかねの「ひやおろし」が解禁となります!
美少年の蔵人たちは、今年もこの「ひやおろし」づくりに力を入れ、熟成の見極めに最新の注意を払い、大切に管理してきました。
特に今年は長梅雨だったこともあり、春夏の酒蔵は熟成にはぴったりの環境。旨みの増した濃厚な味わいと、穏やかで落ち着いた香りの、美味しい「ひやおろし」ができあがりました。
脂ののった秋の味覚とともに、ゆっくりと味わっていただきたい逸品です。冷やで飲むのもよし、ぬる燗で飲むのもよし。贅沢な家呑みになること間違いなしです!
秋の贅沢「ひやおろし」には、やっぱり秋の味覚が相性抜群です!
その中でも特にオススメのお料理をご紹介します。
秋刀魚の塩焼き
脂ののった秋刀魚の塩焼きと、熟成が進んだ「ひやおろし」のまろやかさがベストマッチ!
秋の贅沢とはまさにこのことですね!
秋鮭の塩焼き
秋刀魚だけじゃない!秋鮭も忘れてはならない秋の味覚ですね。
脂がたっぷり乗った鮭とパリパリして香ばしい皮に「ひやおろし」の旨みがとても合います。
鍋料理
これから寒くなる季節に鍋料理は欠かせないですね。
「ひやおろし」は鍋料理の素材そのものの味わいとスープの旨みと相まって、
より美味しく感じられることでしょう。
ジビエ料理
最近はジビエ料理のお店も増えてきました。
ジビエとは鹿、イノシシなどの野生鳥獣の肉のこと。ジビエも秋の旬のひとつ。
脂の乗ったワイルドなジビエの肉は、熟成した「ひやおろし」とピッタリ合います。
ぜひお試しください。
チーズ
カマンベールチーズなどのクリーミーなチーズはひやおろしとよく合います。
チーズの塩気やコクを「ひやおろし」の芳醇な甘みが包み込み、
まろやかさやクリーミーさが引き立ち、どちらも美味しく味わえます。
「ひやおろし」と名づけられていても、出荷された時期により味わいに少しずつ変化が見られます。
暑さの残る9月にはフレッシュ感も残している味わいのお酒が、10月、11月になるとまろやかさと旨みを増し、ほんの数ヶ月でもここまで変わるのかと驚くほど。呼び名もこんな風に変わっていきます。
9月…「夏越し酒(なごしざけ)」
夏を越し、涼風が吹きはじめた頃に出回る「ひやおろし」は「夏越し酒」と呼ばれます。
苦味や渋みがやわらいでおり、粗さがとれ、濃醇ながら、軽快さとまろやかさがあります。
10月…「秋出し一番酒(あきだしいちばんざけ)」
秋も深まった時期に出回るのが「ひやおろし」は「秋出し一番酒」と呼ばれます。
味のノリが良く、香味とのバランスも絶妙に。
11月…「晩秋旨酒(ばんしゅううまざけ)」
そろそろ秋も終わりを迎えるこの時期に出回る「ひやおろし」は「晩秋旨酒」と呼ばれます。
3種類の「ひやおろし」のなかでも特に円熟な味わいで、濃密なとろみが特徴です。
長めに寝かせただけあって、旨味、まろやかさがぐんと上がっています。